「あははははははははは!!!」
「お前ウケすぎや」
12月25日。
今日はクラスでクリスマスパーティ。
なぜか幹事には私と南と岸本。
今はクリスマスといえばサンタ!ということで
サンタの衣装を買って岸本に着せてみた。
「ちょ、本間似合わん!あはははは!!もう死ぬ」
「本間失礼やこいつ!南もなんか言えや」
「・・・いや、まぁ、本間似合うてないな」
「お前まで!」
「だって、ロンゲと帽子合ってないやんか」
「あはははは!ちょ、南!あんま笑わせんといて!」
「つうかお前らの分の衣装もあんねんから早う着らんかい!」
ごそごそと紙袋から岸本はミニスカサンタ服と同じサンタの服を出した。
南と私は顔を見合わせてお互い、どうする?と目で合図し合う。
「せっかくやから、着たらええんちゃう?」
「えー南も着てよ。あたし見てみたい」
「俺も似合わんて」
「知ってるわ。せやから見たい言うてんの」
「性格わる」
のろのろと立ち上がり、部屋から出て廊下で南が着替え出す。
すると廊下から南の声がした
「岸本!お前も出てこい」
「は?なんでや」
「着替えられへんやろ」
「あ、あたしもやっぱ着るんや」
「お、ミニスカ着るんか!ほな楽しみにしとくわ」
鼻歌歌いながら、岸本も部屋から出ていった。
ごそごそと洋服を取り出し眺める。
・・・サンタがミニスカって考えれば考えるほど不自然だ。
だからこんなエロく見えるんだきっと。
そんなことを思いながらも、パーティだし。
と半ば諦めて、はそのサンタの衣装を着た。
「南ー岸本ー2人ともおるー?」
「着替え終わったんか?」
「うん」
「今岸本便所やけど、開けるで?」
「あーうん。まぁいいや。いいよー」
部屋に入ると、そこにいたのは
白いファーと赤いワンピース。
その赤い服からすらりと伸びたその足がまぶしく見えた。
と、言うか
「あ!?南!?何お前1人ばっかり先見てんねん!」
部屋から少し離れた所から声がする。
岸本が帰ってきたのだろう。
すると、南は部屋のドアをばたんと閉めた。
「え!?ちょ、南何してんねん」
「・・・・・・」
「ここ開けんかい!こら!」
「南?どないしたん?」
「・・・なんか・・・」
「こらぁぁ!南!」
ガンガンと岸本が部屋のドアを叩く。
南は変わらず部屋のドアを押さえ続けた。
「岸本にお前見せたない」
「!」
(僕だけのサンタクロース)
Happy
Merry Christmas!!
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