おめでとう！



今日は君の日。













元旦になったと同時に携帯が鳴った。

隣にいるがチラ、とこちらを見た。


「楓、携帯鳴ったよ」

「･･･別にいー」

「いいから見なって」


はい、と携帯を手渡される。

しぶしぶ自分の携帯を開く。見ると･･･

「･････････」

「ふふ」

無言のまま、の方を見る。

案の定にやにや笑ってやがる。

「おめーじゃねぇか」

「１２時ぴったりに送れてる！？見せて見せて！」

手渡してきた携帯を、は引ったくって中身を見る。

自分の送ってきたメールをまじまじと見つめている。

「横にいんのに、何してんだてめー」

「え？だってさ、いっつも誕生日一緒にいるじゃない？」

「･･･おめーが勝手にいるだけだけどな」

「･･･このやろう･･･で！一緒にいるから、
　おめでとうメール送ったことなかったなぁって」

「ふーん」

「ちゃんと保護っといてね！」

「･･････おー？（よくわかんねーけど）」

「消さないでねってことだよ」

「･･･努力する」

「（だから保護っててって言ってんのに･･･）」

携帯を閉じて横に置く。

そしてまたの方を見ると、満足そうに笑っている。

「あ！そうだ」

「？」

「楓、お誕生日おめでとう」

やっぱ直接も言わないとねー、とケラケラと笑う。

そんなの頭をわしわしと掴んで撫でた。

「うわわ、楓なに！」

「ん、さんきゅー」

「どーいたしまして」

「楓！」

「ん」

「今年もよろしくねー」




君のHappy


 birthday!