君に甘い魔法をかけましょう。 みつばちマーチ 「うぅわ、何だその顔。ぶっさいく」 「…なんですか三井先輩1年の教室来て」 休み時間、なぜか3年の三井先輩が教室に入ってきた。 他の生徒たちはジロジロとこちらを見る。 「おー辞書貸せよ辞書」 「わざわざ辞書借りるために1年の教室まで来たんですか?」 「しょーがねーだろ。2年の連中は全滅だったんだからよ」 「で、あたしですか」 「だって桜木は持ってねーだろ?流川は…なんかすげーキレてたし」 「…楓、怒ってたんですか?」 「おー、お前と同じよーなツラして……ってもしかしてケンカしたのか?」 「……はい?」 「流川の機嫌が悪くなったり良くなったりっつったら絡みしかねぇだろ」 「知りませんよそんなの」 「で?なんでケンカしてんだ?」 「…勝手に前の席に座らないでください」 「ちょっと言ってみろって。スッキリすんぜ?」 「…………今日の朝なんですけど」 「おう」 「ご飯一緒に食べたんですね。私の家で」 「朝飯を?」 「はい」 「(…相変わらず特殊だなこいつら)で?」 「ホットケーキ作ったんですよ」 「…へー」 「で、私はメープルシロップ派なんです」 「…は?」 「楓はいっつも何もかけないで食べるんですけど、 ちょっと食べてみてってシロップかけたんですよ。楓のやつに」 「…はぁ」 「そしたら、楓が怒ったんですよ!」 「…そりゃー…怒るんじゃねぇの?」 「怒ったら怒ったでそれでいいのに、あいつ!」 「…なんだよ」 「あたしのホットケーキにハチミツかけたんですよ!!」 「…は?」 「あたし!ハチミツあんま好きじゃないんですよ! それにもうメープルかける気満々だったのにハチミツかけやがって信じられます!?」 「……あー…」 「で、朝から大ケンカです」 「………平和だな」 「ちょっ!何聞いてたんですか三井先輩!!どこら辺が平和!?」 「あーわり、そろそろ戻るわ」 後ろでがギャーギャー言ってる。 だけどもう甘ったるい話を聞きすぎて限界。 (オレも朝ホットケーキとか一緒に食う相手探さなきゃなー…) end 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 オチてない。流川でてこない← |