ああ神様はいじわるだ。 何度願ったことだろう。 あの子になりたい 放課後。 何かと話題のある湘北バスケ部。 大人数とはいかないけれどギャラリーがいない日はない。 私も、その1人。 もう練習も終わって部員もギャラリーも散っている中 私の目線は、たたひとつ。 「ちょっと、見過ぎだよ」 「え?」 「流川くん見てんのバレバレだから」 「だってカッコいいんだもん」 そう私の目的は流川くん。 ものすごい人気者で、バスケもうまくておまけに顔もいい。 目の保養と割り切って目で追っていたけれど 「今はもう目の毒だよねー」 「毒?」 「いや毒っていうか…」 「ああ、さん?」 その人気者の彼女。 流川くんの大好きなちゃん 幼馴染だったみたいで皆が驚くくらい流川くんと普通に話す。 「あーうらやましぃー」 「独り言はもっとちっさく言ってくれる?」 「独り言じゃないもんー」 あ、あれあれ。 アレがすごく羨ましい。 「あたしもアレしたいよー」 「アレって何よ」 「ほら、今やってる!」 毎日見てると気付く。あれはちゃんの癖なのだろうか ちゃんはいつも流川くんの隣にいて いつも流川くんと話す時は、流川くんの腕か袖口を掴む。 「あーアレさ、こないだファンの子がさんのマネして 流川くんにやってるの見たよ」 「は!?マジで!?」 「まぁ流川くんは無言で振り払って殺しそうな顔してたけど」 「やっぱりねー」 アレは彼女の特権なんだ。 流川くんが大好きな彼女のちゃんの特権。 他の人が触ったら殺しそうな顔するくせに ちゃんなら普通ってさーどうゆうコトだよチクショウ。 「私の近づける距離はここまでかぁ」 体育館の入り口から流川くんを眺め続ける。 コレが私と流川くんの距離。 「あーあ」 毎日願わずにはいられない。 ちゃんになりたい。 流川くんに愛される あ の 子 に な り た い (でもちゃん一途なトコもやっぱりツボだよ流川くん) end 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 第三者目線。 好き嫌い分かれるかもしれませんね。すみません。 でも書いててなんか楽しかったー |