本当は ずっと 僕も 恋する7days 「ちょーーー!!!」 「「!!?」」 祭り帰り。 手を繋いでいたその間を割って実理ちゃんが突撃してきた。 手が離れて、その間に実理ちゃんが入り 烈とあたしの肩を組んで息を整えていた。 烈の顔がすごく怖い。 「…おい岸本」 「何置いて帰ってんねん!?」 「え、…実理ちゃんあの子と帰るんとちゃうん?」 「あの女怖いねん!!オレ追っかけられると逃げたなんねん」 「なんやそれ!贅沢!」 「ていうか岸本」 「あ?なんや南。怖い顔して」 「…手ぇどけろ」 「…は?」 「の肩から手ぇどけんかい」 烈は自分の肩に置いてあった実理ちゃんの腕を取り払って ぐい、とあたしの手を引いて実理ちゃんの手を退かせた。 「は?…ていうか…」 実理ちゃんが何かを思い出したようにハッとして あたしと烈の顔を見合わせる。 「おい!さっきなんで南とが手ぇつないどったん!?」 「はもうオレのやねんから、もうちょっかい出すなや」 「は!?いつの間に!?」 「さっきからや。さっき」 「ちょ!本間か!?」 「え?」 「お前南の彼女になったんか!?」 「え!…あ、…彼女…なん?あたし」 「そやろ」 聞かれて、烈に聞いてみる。 烈は真顔で返事をくれた。 恥ずかしくなって、少しうつむいた。 「ありえへん!オレものこと好きやったのに!!」 「は!!?実理ちゃん何言い出すねん!?」 「いきなりやない!前からや!!くっそー!」 「…まぁ、知っとったけどな」 「え!?烈知ってたん?」 「見てればわかるて」 「そ、そうなん?」 「…オレはいつも岸本に取られるんやないかって心配しててん」 「え!?なんで!?」 「や…高校でオレとは喋らへんけど、岸本とは喋ってたし」 「…それは…あたし烈にはもう忘れられてると思ってて…」 もじもじと、2人で向かい合っているその姿に 岸本は苛立ちながらも 仕方がないというその気持ちが織り交ざって 複雑だったけれど… 「…おい、オレのことシカトしてんなや」 「あ、あ!実理ちゃんゴメ!」 「あーまだおったんか岸本」 「…!!」 「ちょ、烈今のひどい!」 「今決めた!オレ今日南ンち泊まるわ!」 「はぁ?」 昔から、2人を見てて この2人が両想いなのも知ってた。 だから 「今日はとお前を2人っきりにはさせへん」 邪魔をしつつ 「…っ…空気読めやお前」 見守って行こうと思う。 「じゃあ3人で帰ろか?」 が笑って2人の手を引く。 右に烈で真ん中が。そして左側に実理ちゃん。 「なんか、小学校の頃みたいやね?」 なんて言ってるを挟んで バトルがもう少し続きそうな予感。 (絶対しばらく邪魔したる!!)(岸本ほんま邪魔…) 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 |